岸恵子さんによる「孤独」マーケティングは現代人にマッチしている
本日は、NHKのごごなまを見てとても得した気分になりました。
ゲストとして登場したのは、女優の「岸 恵子」さん。
彼女は、フランスで旦那様に先立たれ、
娘家族と生活していたところ、
孫を抱いて階段を降りる仕草に対する、娘夫婦からの批判をうけて、
静かに、自分の祖母としての幕を閉じて日本に帰国したそうである。
日本に帰って、「孤独」な生活を送っていることを堂々とかくさない。
そして、美しい声で朗読劇を続けていらっしゃるそうだ。
「孤独」というのは、長い間悪いような隠すべきことのような
イメージが自分にはあって、
とはいえ、36歳の夏に運命の旦那様に出会うまで、私は、ながーーーーい間、実は孤独であった。
それを表に出すことは恥ずべきことだと思い、強がって隠して生きてきました。
なぜだろう、孤独は、どこかに行く途中で
いつも私は、「ここではない場所にいくんだ」、と
強く望んだものでした。
岸さんの「孤独」はとても美しく、凛としていて、強い。
でも、強がらない、
「孤独」という概念の新しいイメージを私に魅せてくれた。
私もバカではないので
先立つものや、恵まれた環境、美しい容姿、、そんなものが、このバックグラウンドにあることは百も承知である。
ただ、彼女のような方が「孤独」を語ると、
一般人も、「孤独」を好きになれるよね、
「孤独」マーケティングって今まで誰もしてこなかった。
よく、アイドルが自虐で友達いない、とPRするのはテレビで目にしますが。
彼女らは自分に夢中で、テレビの前の何千万の孤独な人々のことを気付いてすらいなそうです。カメラに映る自分を見てるだけ。若い女らしい無知をあとで孤独になれば気づくかしら。
孤独でつらいのは、実は「孤独」でさみしくてかわいそう!
って自分で自分のことを卑下してしまうことってことであると
私は今になって思う。
だが、気づかず、さびしい孤独な夜を過ごしているみなさまも。
彼女のそばにある「孤独」も私のそばにある「孤独」もきっと等しい孤独なのだ
と、
価値観が変わる体験ができたのだ。
ぜひ近いうちに、彼女の孤独という道連れ、を読みたい。
そして、生まれたからには
いつの日か私もやはりパリに過ごしたいなぁ。
と単純に思いましたね。