メルカリマスターの日常

おしゃれってなんですか?QOLってなんですか?少しずつおしゃれになればいいじゃない。妊婦のキャリア形成についても考えてるので教えてください。

36歳無職おんなが、ピンときたこの映画(きっとうまくいく)

あらすじを見て、人生と就職に迷うわたしにはピンときた。

 

何やらエリート学生たち(エンジニアの卵)のサクセスストーリーらしい。

 

序盤でまずびっくりしたのは、インド映画!ということ。

インドは映画がとても有名だそうだが、

なかなか見たことがない・・・。

 

そして、開始30分で、出た。

噂の歌って踊るこれぞインディア!

すっかりこのころには目が離せなくなっていた。

 

これは、おそらく2000年から2010年のころのインドであろう。

これは、○○の国の映画だな、

と感じずに映画を見るのが常なのだが、

これは、我々の見ている映画が常に

アメリカ産であり、ヨーロッパ産だからであって、

インド映画ではところどころに、その社会背景が感じ取れて

いちいち気になる。

 

そのストーリーもさることながら、私はこの点に着目してこのリコメンド記事を進めたい。

 

まず、インドといえば「カースト制度」。

この映画の舞台はICUというトップクラスのエンジニアの大学だが、

みな「エンジニアになれ!」と親から多大の期待のもとに

進学してくる。

 

エンジニアというのは、インドのカースト制度のくくりがない職業なので

カーストで貧困の地位から抜け出すためにエンジニアを目指す

という話を聞いたことがある。

 

そして、インド人の「結婚」

ラージュの姉は結婚していないが、

「相手は持参金に車を望んでいる。あなたが卒業するまでは未婚だ」

と母親が嘆く。

この通り、インドでは親の決めた結婚相手と結婚することが

一般的で女性側は多大な持参金を求められるそうなのだ。

エンジニアの学校では数名の女生徒が見受けられるが

女性の地位が低いことが容易に想像できる。

ちなみに、ヒロインは医者の卵という設定。

(彼女はおそらくカースト上位であろう?学長の愛娘です。)

 

また、この映画の中では

学生が2度自殺するシーンがある(1件は未遂に終わった)

そして、学生ラージュの父親が、彼の写真家の夢を反対するときに

母親が

「自殺でもされたら大変よ」といさめるシーンがある。

また、学長の子供が亡くなった理由も夢を反対されたことが原因の自殺。

こんなに自殺が強調されるので奇怪に思い調べたところ

インドでは高い自殺率が問題となるほど高いのだそうだ。

今回はじめて知ったことで、アフリカの国や東欧が中心だということだ。

そして、先進国と言われる国の中で自殺率20位以内に入るのは、

日本(18位)、韓国(3位)とかなり少ない。

また、ネパールでは近年女性の自殺が目を見張るほど多いそうだ。

この映画を真にうけると、

インド人は過大な期待に応えられなかったり、夢をあきらめること、

将来が費えるという恐怖心により自殺していると読み取れる。

 

あと、この映画、

ヒロインと主人公がキスするのは、ストーリーの終盤1回のみである。

一度は告白されたヒロインがキスを求めるが主人公は

ヘルメットのフェイスカバーをおろして躊躇するのだ。

これもほかの、欧米映画と異なっている。

 

良い映画であり、

「自分の好きなことを愉しく、人生は勝ち負けではない」

という教訓が随所にちりばめられていて

とても元気が出た。

 

迷える現代人はぜひ、ご覧あれ!